おはなしりぼん2007夏号
 
 
子ども家庭支援センターを訪ねて
 元八王子事務所2階にある地域子ども家庭支援センター元八王子を訪ね、館長である小澤さんに色々お話を伺いました。正直、話を聞くまでは「単なる小さな子どもとお母さんの憩いの場」としか思っていませんでした。

 しかし実際は核家族化の問題などで、孤立化した子育てを行なっているお母さんが多く、子ども家庭支援センターの役割を理解できました。その中でも「子どもや高齢者問題は、地域の関わり次第で減らせるのではないか」「何かのきっかけになる場所でありたい」小澤さんの強い思いを感じました。
 
 地域の関わりとは、例をあげてみると簡単なことなのです。私の友人が毎朝通学する子どもを途中まで送って行くそうですが、いつも会う子どもが一人、「おはよう」と声をかけても返事が無かったのですが、毎日声をかけ続けて一週間、小さな声で「おはようございます」友人はとても嬉しかったそうです。これこそ地域の関わりだと思います。

 初めての子育ては何もかも分からないことばかり、ましてや相談相手がいないお母さんにとっては、毎日が不安なことばかり。子ども家庭支援センターでは、そんなお母さんの相談にものってくれるそうです。
 しかし、子ども家庭支援センターの職員は全体で36名、そのうち地域子ども家庭支援センターは5ヵ所でそれぞれ5名で、多い人数とは言えません。相談内容は様々ですが、ちょっとした助け合いの気持ちと協力で、5名の相談員が10人にも20人にもなるのです。

 子供たち、高齢者たちが色々なことに巻き込まれる世の中から、手をつないで助け合う世の中にするためには「小さな一歩」を踏み出す勇気だと感じました。「身近なところで見守り寄り添う支援センターでありたい」小澤さんの言葉が心に響きました。
                                                      比嘉 容子
 
【八王子市子ども家庭支援センターの業務内容】
 
「子ども家庭総合ケースマネージメント事業
子どもと家庭に関するあらゆる相談
専門家によるボランティア
「要支援家庭サポート事業」
一時保護または施設措置等を行なった児童が家庭復帰した後の家庭への支援
児童虐待の予防的支援
養育が困難な家庭に対し、育児・家事の支援
親子ふれあい広場
子育て講座やサークルなど、親子の交流場所として提供
2007年度定期総会を終えて
 昨年4月に介護保険制度改正が行なわれ、利用の適正化が図られ(実質、利用に制限が加えられ)たことが影響して、訪問介護部門においては利用が伸び悩みました。それには比例してACT自立援助サービス(会員制)の利用が増加しました。
 居宅介護支援と通所介護部門でも、入院や家族の介護疲れのため、施設への入所を希望される方が多く、利用が減少し、経営的には厳しい状況が続いています。そんな状況ではありますが、今年度もこれまで以上に各部門とも「特色ある良質のサービス」提供を目指していきます。
 また良質なサービスを提供していくために、職員が気持ちよく働ける職場、やりがいのある職場環境づくりを常に心がけていきます。
 さらに、今年度は「認知証を知り、地域をつくる」キャンペーンに賛同し、「認知症になっても安心して暮らせる町づくり」のための活動を推進していきます。
 最後まで住み慣れた地域で自分らしく暮らしていける社会を目指し、微力ではありますが、これからも着実に活動を続けていきます。
 利用者代表理事として、四期八年にわたり、当方人の運営にご尽力頂きました嶺学さまと花岡妙子さまが、2006年度をもって退任されました。
  会員一同、心より感謝申し上げます。
 
 総会後の会員交流会は、上村さん指導の自立支援体操で始まりました。座り通しで凝った身体を、先ずは気持ちよくストレッチ。
 それからおいしいお弁当を頂きながら、新理事・各部門のスタッフ・ACTサークル・お辞めになる方などの紹介が続きました。
 後半は、「10年後のりぼん」という題でグループディスカッション。日常から少しはみだしての言いたい放題でしたが、楽天的な構想を練るグループもあれば、現実的な議論を展開するグループもあり、さまざまでした。
 今日は、日頃めったに会わない方と一緒に楽しいひとときを過ごすことができ、りぼんは人と人との結びつきで成り立っている団体なのだな、と再確認しました。
                                   会員交流会実行委員長  森 明子
陽だまりの家の庭づくりボランティアを始めて       
 3年くらい前、「ひだまりの家」の夏祭りのお手伝いに伺ったとき初めて庭を見ました。利用者の皆さんがよく見る庭を、もっときれいにしたいと思いました。
 主人に手伝ってもらい、硬い土を掘り起こし、植物に詳しい他のボランティアの方と徐々に枝を切ったり草を刈って、花や野菜を植えてきました。
 庭でお茶を飲んだり、くつろげたらもっと楽しいと思い、椅子とテーブルも出来ました。毎月第3金曜日、2時からわいわいと楽しくやっています。
 お時間がありましたら、ぜひお出かけください。仲間が増えたらとても嬉しいです。
                                                     志村 禮子
 
ひだまりインフォメーション
毎月第3金曜日午後2時〜午後3時「ひだまりの庭造りボランティアさん」が活動しております。
ぜひご参加ください。 (12月.・1月・2月はお休みです)
12月1日(土)午前10時〜午後2時、ひだまりの家にて「文化祭」を予定しております。ひだまりの家での作品や写真など展示させていただきます。皆さんと作った味噌や梅干なども少し召し上がっていただこうと思っています。ご家族の交流の時間となりますので、ぜひいらしてください。
「自然を楽しむ会」
 ACTいきいきサークルの活動として、既に囲碁・絵画・ミニコンサートなどが活動していますが、新しいサークル活動が始まります。野山や街を散策し、自然に親しみ、健康増進と親睦が図れれば、との目的で計画しました。
 ことのはじまりは、りぼん職員の雑談の中で「どこか出かけたいね」の一言から「私、計画するから行きましょうよ」と会話が弾み、とんとん拍子に話が進みました。幸い、職員の中に散策が好きであちらこちらと出かけ、知識も経験も豊富な方がいますので、協力を得て楽しい活動にしたいと考えています。
 八王子付近には風光明媚な箇所も多いように思います。また、歴史に触れるのも良いのではないでしょうか。
 まずは、我が八王子近辺を知ろうとの思いで、6月の中旬に城山方面への散策を計画しています。梅雨の晴れ間に当たればと願っています。
                                                      内山 明美

 
「囲碁クラブ」          
 第2土曜日 13:30〜16:00
現在の会員は8名です。(小学生から大人まで)
初心者大歓迎! 毎回楽しく活動しています。100円会費も魅力的です♪
 
「アトリエ友」               
 第4土曜日 13:30〜16:00(会費 200円)
水彩・水墨画など、絵を描くことの好きな方なら上手下手は問いません。参加をお待ちしています。
お子様連れの参加もOK ☆★ 来て見てください!
 

 
2007年4月実績 人数 時間
ホームヘルプ
ACT
18人 268.6
訪問介護
訪問予防
27人
14人
352.0
 98.0
生涯福祉サービス 12人 295.0
通所介護
通所予防
17件
 4件
 
ケアプラン 42件  
 

つぶや記
 最近はマスコミが人間の生き方や物の考え方まで流行をつくって、その生き方を、またそういう考え方をする方が新しいと言われたり、カッコイイ生き方だと考えられたりする傾向があるのではないでしょうか。
 人生をスカートの長さやヘアースタイルのように考えたくないです。何千年もの長い年月を生きてきて、その積み重ねから人間を一番幸せにする基本のようなものが出来上がってきて、それが今日まで続いているものなら、それは人間という動物の本質的なものだとも言えるのではないでしょうか。だからちょっとした興味本位な思いつきや、無責任につくり上げられた風潮で「そんなの古い」と片付けてしまえないものもたくさんあるはずです。
 「いつまでも古くならないもの」それこそがむしろもっとも「新しい」ものだとは言えないでしょうか。
道子